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2022.09.23

研磨消耗品の基礎知識 ~バフの種類~

バフ(研磨布)は、一般艇に中間研磨用の硬質バフと仕上げ研磨用の軟質バフに分類されます。同じバフでも硬質バフと軟質バフと分けて商品表示されるのは、その使用目的が違うからです。目的の違いが解ると選定するバフが見えてきます。バフの世界は奥が深く、条件出しでも最も苦労するところです。ここでは、バフの世界の入り口をご紹介します。

硬質バフ

硬質バフは、中間研磨用として主に使用されます。硬質バフを語る前に、まず中間研磨が何かということを説明しなければなりません。中間研磨は、荒研磨から仕上研磨につなぐ為の研磨です。アシスト的な、脇役的な感じのするポジションですが、実はこの中間研磨こそが試料研磨で最も難しいと言われる難所です。荒研磨と仕上研磨は全く性質の異なる研磨です。研磨紙や研磨ディスクで荒らされた面を中間研磨で8割、9割整えて、仕上研磨に渡さなければなりません。そこで中間研磨に与えられる大きな使命は次の2つ。

1, 大きな傷をミクロン単位の傷にする

2, ダレを出さない

単純な事のようですが、この2大使命を実現しようとすると大きな矛盾の壁が立ちはだかります。1を実現するには研磨時間を長くする必要があり、2を実現するには研磨時間を短くする必要があるからです。これが中間研磨を最も難しくさせている理由です。

ミクロン単位の傷に持って行くには、遊離砥粒を使ったバフ研磨で長く行わなければ出来ません。しかし、バフ研磨には常にダレという問題が付きまといます。つまり、どちらも完璧にクリアすることは出来ないのです。どこかで折り合いを付けなければなりません。これが「試料研磨に正解無し」と言われる理由です。

そこで大切になるのが、硬質バフの選定です。硬質バフは研磨力があり、ダレ難いことが大切になります。研磨バフは主に織布か不織布が使われ表面は硬く作られているものが多いです。研磨力重視、ダレ重視、どちらも高い質でといった目的で選定するバフが変わります。また、材質によっても当然変わってきます。以上の事から、メーカー各社はいずれも硬質バフのラインナップを多く揃えています。

織布

織布は様々な材質の糸で織られたバフです。細かく織ると平坦性が上がりダレ難くなりますが傷が大きくなります。荒く織ると段差により細かい傷になりますがダレやすくなります。糸の材質や織り方によっても傷の大きさとダレの関係は変わってきます。

不織布

不織布は繊維をプレスして成型されたバフで織り目がありません。その為、ダレが出難く当たりもソフトなので細かい傷になります。しかし、研磨力が弱く目詰まりを起こし易いという点もあります。

研磨プレート

最近は硬質バフの代わりに研磨プレートを使用することも増えてきました。硬い材質などではどうしてもダレが出る為、研磨プレートで素早く研磨するやり方も有ります。


軟質バフ

軟質バフは、仕上研磨用として使用されます。仕上研磨の目的は、中間研磨の細かな傷を素早く取除くこと1点です。軟質バフは傷を取除く能力に特化しており、ダレについては余り対策されていません。その為、ダレる前に短時間で仕上げる事を前提にしていますので、そういった意味でも前工程の中間研磨が大切になります。時間勝負ですので1~2分程度で仕上げる事を目指し条件を作ります。どうしても仕上研磨に時間が掛る場合は、硬質バフを仕上研磨に使うこともあります。

軟質バフは、繊維を植毛加工されたものとウレタンのような素材を使ったものを言います。軟質バフは、試料の材質を選ばないのでラインナップは硬質バフに比べ少なめです。使用する研磨材の種類により使い分けることが多いです。

植毛加工

短繊維を吹き付けて植毛したバフです。汎用性が高くどの試料にも使用出来ます。毛の長さ、密度といった所が影響してきます。

ウレタン素材

硬い素材で細かな気泡があるバフです。主にコロイダルシリカの研磨に使用されます。気泡に研磨材を保持することでコロイダルシリカの化学反応の効果を引き出します。

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